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芳庵物語

本日は、芳庵のこれまでを、物語風に書いてみました。
さっそく、芳庵物語のはじまり、はじまり~。


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お江戸は渋谷というところに、芳庵という大層お花好きのおなごがおったそうな。

芳庵は、かれこれ20年余年、永くいけばなをいけ続けておりました。
その腕はともかく、お稽古を休まないことだけが自慢でした。

それで、よく周りの人から、こんなことを言われたのでありました。

「芳庵さんは、永くやっているから、お花の種類はすごく詳しいんでしょ?」
「誰かの発表会とか、自分でお花が作れるからいいわよね。」


しかし、現実はかなり違ったそうな。 
芳庵は、う~んと悩みました・・・・。


『う~ん・・・・、いけばなは、飾るものであって、プレゼントとして差し上げられない…。

それに、いけばなの花材も徐々に変化しているとはいうものの、
まだ限られたものが多い…。

いけばなをやっている先生方のほとんどは、お花屋さんに仕入れを依頼するためか、
お花の仕入れに関しての情報は、なかなか得られない…。』


お花好きの芳庵の心の中の疑問と葛藤が湧き出し、それは段々と大きくなったそうな。


『アタシは、何のために、これだけ永い間お花と関わっているんだ?
お花はもちろん好きだけど、本当にそれだけのため?
自己満足のお花じゃなくて、誰かに喜んでもらえるために
お花を続けてきたんじゃないの?』



そして・・・・・、あるとき、答えを出しました。

『いけばなの枠にとらわれず、色々と経験していこう!
アレンジメント、ブーケ、それから、ブリザーブドフラワーも・・・』


それからというもの、さらにいろんな先生を求めて、また芳庵の忙しい日々が始まりました。


『これまで永くお花と関わってきたからこそ、和と洋の違いと特徴を理解できるはず。
本当に、自分が好きなものを見つけていけるはず。
色々な経験によって、お花を見てくださる方、出会う方に心から喜んでもらいたい。』


そんな想いが、芳庵を駆り立てたんだそうな。



それから月日が流れ流れて、今、色々なお花を楽しむ芳庵は、
それはそれは幸せに暮らしておるそうな。

おしまい。


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※この物語は、事実に基づいております。 ^^ 

芳庵物語_c0124447_7455413.jpg

(少し前の作品で、いけばなで作ったテーブル・センターピース)
by hoansan | 2008-08-29 07:53 | ★芳庵のひとりごと
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