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挿花百規

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江戸時代中期、1700年代半ばに、四十世である池坊専定がお生花の100瓶を
選び残した作品集です。
今の家元は四十五世ですから、五代前ということになりますが、歴代家元の中でも
大変有名な方で、当時の大者画家に描写させて版画として残したものだそうです。

1ページ、1ページめくっていくと、100瓶すべてが生花(おしょうか)という
同じ花型でありながら、同じにはちっとも見えない完成された美の型式であることが解かります。
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この書物、実はいけばな池坊の所属支部より、今年の年頭にいただいたものです。
もちろん、コピー版ですが。
本の名前は知っていましたが、まさかいただけるとは思ってもおらず、
手にしたときは、驚きと感激で胸がいっぱいになりました。

これは、ワタクシが17年間、月例の研究会に参加した精勤のご褒美だそうです。
そう言えば、自分の結納のときも阪神大震災で突然出張になったときも、
なんとか予定を合わせて参加したことを思い出します。
参加をあきらめかけて、それでも徹夜明けで大阪から始発の新幹線に乗り、
ギリギリで間に合ったとき、大先生にお願いしてハサミをお借りしたこともあったっけ…。

何が私をそこまでさせたのか…。


それは、何百年経ても、何度も繰り返し生けても、生花のその完成美が挿者を魅了して
やまないからだと思います。



いけばなのレッスンでは、こんな書物をはじめ、少しずつ花伝書などもご紹介して、
歴史をさかのぼってみたいと思っています。

今まさにレッスンしているお花と重ね合わせたとき、"とても古いものであるのに
なぜか新しい" と思えるからとても不思議です。

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by hoansan | 2009-02-19 23:14 | ★いけばな&レッスン

世の中何が起きるかわからない

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◆花材 :  木瓜(ぼけ)
◆花型 :  生花(しょうか)
◆花器 :  陶器 


1月2月とこの寒い季節には、この時期にしか生けられない、枝もののお稽古をするのが
いけばなでは恒例となっています。


久しぶりの木瓜は、気がつくと、前回生けてから何年も経っておりました。

なぜそれを覚えているのかというと、私は過去にお稽古した内容をノートに記載して
その都度、生けた日付を入れていたからです。
始めは一冊だったノートは、徐々に花型と季節毎にルーズリーフで分類されて、
今では、生けたいお花をパラパラ探さなくてもすぐに取り出せる程度のものになりました。


お花を生け続けて20年以上経った今でも、私の場合は、四季が移ろう一年間の間に
そのお花の特徴や生け方のポイントなどすっかり頭から抜けてしまいます…^^;
ですから、たまにしか生けない花材では、このノート達に何度も助けられています。

ノートには、私だけがわかる他の人には意味不明と思われる記載があったり、
またときどき花材の値段まで書いてあり、思わずプッてなったり、
はたまた、永い年月の間に、時代の変化と共に生け方の一部が変化してきたものも
あったりします。


今、このノートで自分の歴史を感じると共に、この存在にホッとしています。
なんたって、この木瓜の一種生け生花は、2002年1月に生けたっきりでしたから。
お生花という決まりきった花型の中にも、木瓜らしさをいかに出すかが製作のポイント
です。


2002年なんて、この頃はまだ、私がお教室を始めるとは全く想像もしていなかった…。

"世の中何が起きるかわからない" とは、アタクシのためにある言葉じゃないかと
つくづく思います、はい…^^;



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by hoansan | 2009-02-16 23:11 | ★いけばな&レッスン

身に余る大役

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◆花材 :  水仙  小菊
◆花型 :  水仙立華(りっか)
◆花器 :  陶器 立華瓶


ワタクシ、実は先日、ヨーロッパ駐在の日本人外交官の奥様より、
大変驚きのお話をいただきました。

ヨーロッパの公邸にて、今年の年末にレセプション・パーティーを行う予定である
とのこと。奥様の水彩画の展示と共に、お茶席を設け、そこに、ぜひお花を飾りたいの
だそうです。


   『12月に、○○に渡欧できますか?』



えええ~~~~~っ!
ホントですか!?
いえいえ、そんな大層な場所に、ワタクシめが…。
い、い、行きたいのはやまやまですが…。




その後、奥様とご相談して、結局パーティー開催の12月まで、
ワタクシが奥様にいけばなレッスンをさせていただくことになったのでございます。



ワタクシが20年以上もお世話になっている大師匠にこの件をお話しましたら、
このようなお言葉をいただいてしまいました。

 
  『あなたのせいで、池坊の恥、いけばなの恥になるようなことがあったらどうするの?
   引き受けたのであれば、そのための稽古をあなたがしなくてどうするの!』



私の背筋がピ~~~~~ンと伸びた瞬間でした…。
大師匠は、一に稽古、二に稽古、三にも四にも稽古なのです。



こんな未熟者のワタクシですが、気を引き締めて奥様にレッスンさせていただくことを
決心しました。


そして、生徒さんおひとりおひとりにとって、お花を習うという事情がそれぞれに違う中、
今改めて、1回1回のレッスンがどんなに大切かを痛感しています。


p.s.写真は1月に生けたワタクシ自身の作品です。今の心情に合っている気がします。



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by hoansan | 2009-02-02 11:14 | ★いけばな&レッスン

生花(しょうか)一種生け

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◆花材 :  アマリリス
◆花型 :  生花 正風体
◆花器 :  陶器 水盤

ここのところ、いけばなを生けるときは、生花(しょうか)に惹かれています。



以前、生徒さんに訊ねらたことがあります。

  「先生のお宅は、どんなお花が飾られているんですか?」


いけばなもアレンジメントも、プリザーブドも大好きで、欲張りな私なので、
実は、何でもありなのです…^^;


しかし、もし何にも制約がなくたっぷり時間があるときは、おそらく、いけばなを
生けるのではないかと思います。

自然のお花と一番ゆっくり、じっくりと対峙できそうな気がするからです。


そんなときには、不思議と、自然の植物の性状を一番大切にする生花(しょうか)を、
いけてみたくなるものです。



アマリリスは、お花と葉が伸びる根っこが別々です。 
普通のお花と同じように、お花を挟んで葉が向かい合わせに伸びると思われがちですが、
実際は、葉の外側に花が伸びています。

そんなアマリリスの花姿も再現する生花(しょうか)です。
切花でありながら、あたかも地上から太陽に向かい、咲き伸びゆくお花のように
生けるということは、なんと心地よいことでしょう。
自然の素直さ、潔さがそこに見られます。


私は、どんなお花も大好きで、これからもあれこれ、探り、巡り続けることでしょう。
そして、こうやってどこかに戻ってくるかのように、落ち着き場所を求めるのであります。
そんなふうに、何度も何度も繰り返し、周りながら時を重ねていくのだと思います。



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by hoansan | 2009-01-28 00:30 | ★いけばな&レッスン

生花(しょうか)基本の『き』

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◆花材 :  葉ラン
◆花型 :  生花 正風体
◆花器 :  陶器

いけばな池坊人が、一度は耳にする言葉。

『池坊では、葉ランに始まり、葉ランに終わる』

お生花(しょうか)をきちんと学びたい方なら、必ず! 絶対に! (← しつこい…)
お稽古しておきたいいけ方のひとつです。

花を一切使わず葉のみで、陰陽、葉選び、陰陽、枝のため方などを
きちんと習得するために欠かせないのですが、言い換えると、
生花(しょうか)基本の『き』を学ぶにはとてもいい花材です。

ということで、生徒さんに、一枚一枚説明しながら、いけていただきました。

この作品は、7枚いけですが、枚数を増やして、9枚、11枚、13枚、15枚いけもあります。


実は、以前にこれを生徒さんにレッスンしようと思って市場で仕入れたところ、
使えないお花がたくさんありました。

というのは、市場ではほとんど10本単位で束になって売られているのですが、
その10本が全て、「裏葉」だったのです。

葉ランという葉は、一枚の葉において茎をはさんで左右の幅を微妙に違えて、
バランスよく倒れないように成長していくのですが、どういうわけか、売られている束は、
左が幅広のものばかりが、ひと束になっていたのです。三束購入しましたが、同様でした。
自然の中で成育する姿をいける生け方である、「生花(しょうか)」にとっては、
片側のみの葉でいけることは不可能なのです。


池坊のいけばなにおいて、この葉ランが大切なお稽古花であることを、
それだけ認知されていないのだと感じて、正直、とても寂しい思いがいたしました…。
500余年も重ねてきた日本のいけばなの歴史の中で、幾たびこの葉ランが
生け続けられてきたのかを考えたとき、とてもとても悲しくなった次第です。



しかし、私はそれ以来、お生花をいける目的で葉ランを購入するときは、束の中身を
確認させてもらうようになりました。そして、中身を確認しなければならない理由を聞かれたら、ちゃんと答えます。

「いけばなでは、こういう自然の性状を大切にしてお花をいけるからなんです。」

ええ、アタクシ、完全に図々しいオバさんになってお願いしています。^^;
でも、ちゃんと説明すれば、それで怒る方はいらっしゃいません。



ちなみに、この葉ランのみのこのお花、外人さんや若者に大変人気があります。
葉っぱだけですから、斬新、モダンといった印象を受けるのでしょう。 私も大好きです。

『池坊では、葉ランに始まり、葉ランに終わる』

何年経っても、大切に生けたいお花のひとつです。




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by hoansan | 2008-12-05 15:18 | ★いけばな&レッスン

はじめてのお生花(しょうか)

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◆花材 :  赤芽柳  りんどう
◆花型 :  正風体(しょうふうたい)生花(しょうか)
◆花器 :  陶器


今月は、いつもアレンジメント・レッスンに参加の生徒さんが、初めて、いけばな・
レッスンに参加されました。 と言っても、独身時代に少しご経験があるとのことで、
花型はお生花(しょうか)ご指定でした。


ちょうど今の時期には、お生花において、枝をためる(曲げる)お稽古をするのに
相応しい、赤芽柳が入荷したので、ちょっと難しいとは思いましたが、
お生花らしい取り合わせなので、あえてチャレンジしていただきました。 

枝もので大変でしたが、うまくいけられましたね^^



しかし、どうして突然に、いけばなを? しかも、お生花を? 
と訊ねたら、こんな答えが返ってきました。

「以前に、アレンジメントのレッスンをしていたら、先生が横でちょこちょこって水仙を生けていたでしょ? あの記憶があって・・・」


一瞬、何のことやらと思い・・・、写真をあさってみたら、ありました、ありました!
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まだ、いけばなを本格的にレッスンしたいという生徒さんがいなかった一年半前、
アタクシは、ひとり、アレンジメントのレッスンで、こんなことをしてたようです・・・^^;

普段、いけばな というものを間近で見る機会はなかなかないだろうと、また、
水仙二輪だけで いけばな が生けられるなんてことは、一般の方はほとんどご存知ない
だろうとふと思いついて、アレンジメントのレッスンにもかかわらず、ちょこっとデモンスト
レーションみたいなことをしてしまったのでした。

それを今までず~っと覚えていてくださったなんて・・・・、 ちょっと感激です。


あのときの小さな小さな作品に、何かを感じてもらい、訴えるものがあったとしたら、
それはそれは幸せなことです。


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by hoansan | 2008-10-29 15:42 | ★いけばな&レッスン

初秋のかきつばた

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ゲラリ豪雨に見舞われ、全国各地で多くの被害が出て、不安で慌しい8月が
過ぎ去りました。被害に遭われた方々には、お見舞い申し上げます。

しかし、9月に入ってもまだ、雨や雷が続くと耳にして頭が痛いですね。
どうか、被害がこれ以上増えませんように。



そんな天候不順な中、気持ちをゆったり落ち着かせるのにふさわしいと
思われるお花をいけてみました。

かきつばというお花は、春のすくっとした表情と違って、季節の移ろいと共に、
太い根元から、花首をクネクネ曲げながら伸ばしていきます。

そして、葉っぱも細く、少し先枯れて、風情を増してきます。
ですから、曲がった花の表情に合わせて、葉も大振りな表情でいけます。
また、今の季節には、先枯れた葉を1、2枚使うのが古くからの習わしとなっています。

そう、あえて、枯れた葉を使うんですねぇ。。。


【花形】 生花(しょうか) 株分け
【花器】 水盤
【花材】 かきつばた



<参考> 春のかきつばた
      夏のかきつばた
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by hoansan | 2008-09-01 11:35 | ★いけばな&レッスン

生花~一種生け & 二種生け

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【花型】 生花(しょうか) 一種生け
【花材】 デルフィニウム
【花器】 陶器

Hoan's Worksを開講したばかりの一年半前は、レッスンにいらっしゃる方のほとんどがアレンジメント希望で、いけばなのレッスンを希望される方はほとんどいらっしゃいませんでした。

しかし、最近、アレンジメントの方でも、ときどきいけばなをやってみたいとか、最初からいけばな希望というお若い女性の方が、徐々に増えてまいりました。
日本の伝統文化継承を想うと、若い方々に興味を持っていただくことを大変喜ばしく思います。と共に、私自身も大きな責任を担っているような気がします。私も、共に研鑽を重ねていきたいと思います。

※Hoan's Worksでは、お好みでアレンジメントか、いけばなをレッスンの都度、
   ご自由に選んで頂けます。


そこで今回は、あえて、若い女性に人気のデルフィニウムでレッスンしてみました。デルフィニウムには、白、濃青、紫、ピンクなどいろんなお色がありますが、中でも、この薄青い『パールブルー』の優しい色合いが一番人気のようですね。


そして、こちらはバラ2本で少し変化をつけてみた作品。
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【花型】 生花(しょうか) 二種生け
【花材】 デルフィニウム  バラ
【花器】 陶器

このいけばなのお生花(しょうか)という花型は、決まりごとが大変多いのですが、ひとつひとつ説明をする毎に、生徒のお嬢様方々が、『へぇ~!』 『はぁ~!』とやや驚きのニュアンスを交えて気持ちのいい反応をしてくださいます。アタクシ的には、なんだかちょっと嬉しかったりする今日この頃です。(笑)
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by hoansan | 2008-04-16 16:22 | ★いけばな&レッスン

生花~一種生け

うわ~、なんでこんなことに~!
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生花(しょうか)は大好きだし、この桜色のラクスパーもお気に入りなのですが・・・。

足元すっきりしなければならないのに、もっさもさですよ…。
しかも、お花のそれぞれの役枝の境界がまるで判明つかず、なんだかワッサワサジャングルですよ、ぐすん、、、、。
私の写真テクでは、全くダメダメ作品です。
いけばなは、奥行きが大切なのですが、その奥行きがまるで感じられません。


ずっとアレンジメントのレッスンに参加されていた方が、初めていけばなにチャレンジされました。綺麗にお写真を残したかったのに、もう泣きたい気分です・・・。
ごめんなさい、ほんと、ごめんなさい・・・。

この失敗を、次に生かせるといいのですが・・・。


【花型】 生花(しょうか) 一種生け
【花材】 ラクスパー
【花器】 陶器
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by hoansan | 2008-03-25 11:47 | ★いけばな&レッスン

生花~一種生け

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この季節、アレンジメントではおなじみのチューリップ。
いけばなでも手軽に楽しめることを いけばな初心者の方のレッスンにてご紹介いたしました。

チューリップ2輪のみで、生花という花型が可能であるのは、意外に知られていません。
「真、副、体」の三つの役枝は、花2輪のため、「副」を葉のみとしています。

一見とても簡単そうですが、正面から見ても、横から見ても、どれひとつとして、
高さが同じにならない、重ならない、並ばないとするのは、かなり神経を配るのですねと生徒さんの言葉。本数が少ないからこそ、一本一本、一枚一枚の役割が大きいんですよとワタクシ。


久しぶりに、清楚なチューリップの姿を見て清々しい気持ちになります。


【花型】 生花(しょうか) 一種生け
【花材】 チュッリップ(クリスマスマーベル)


※デジタルカメラの調子が悪くて、携帯写真にて見ずらくなってしまい、申し訳ありません。
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by hoansan | 2008-02-12 11:14 | ★いけばな&レッスン