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究極~新風体生花

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これ以上、どうあがいても、何も足せない、何も外せない、、、、。

そんな張り詰める緊張感。
花の先、葉っぱの先まで、計算しつくさねばならない。
いけばなの初心者には、お稽古させてもらえない、ある意味"おたかい"花型があります。


◆花材 :  ススキ りんどう ピペリカム
◆花型 :  新風体(しんぷうたい)生花(しょうか)
◆花器 :  ガラス(津軽びいどろ)



今の日本人の生活スタイルに合わせて、近代に生まれた花型です。
西洋が、『足す文化』なら、日本は、『引く文化』であると言えますが、その『引く文化』の極みのような花型です。
  - 花材は、必ず、三種のみ。
  - 足元の水際(みずぎわ)は、1つに揃える。


いつも思うことは、お花ときちんと向かわないと、自分の内面が露出してしまっているようで、いい加減な気持ではとても生けられないなと思う花型です。
注意しているようで、いつも雑念が多い。その結果、今回もやっぱり、ススキの葉が二枚ほど多いのです。まだまだ修行が足りませぬ・・・。
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by hoansan | 2007-07-23 22:40 | ★いけばな&レッスン

フラワーデザインのこと

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同じ花材で、同じ花形でも、人によって生ける時間は、みんな違います。
これは、単純に馴れの問題ではないように思います。
20年以上、お花をやっていても、私はいつも時間をたくさんかけてしまいます。

ちなみに、いけばなの京都の学校に行っていた頃は、ひとクラス40人弱いましたが、
大概、出来上がるタイミングは、後ろから数人目でした。納得するのに、時間がかかるんです。

しかし、この写真の作品は、40人中1番目だったんのです!
大きな葉っぱの『カラテア』が、大のお気に入り。
表のい線、裏はえんじ色という不思議な葉に魅せられて、その後はとんとん拍子に生けられたのです。

この作品は、いけばなのお稽古として生けたものですが、
今、思うと、私は、いけばなの中でもデザイン性の高いものを好むのだと思います。


フラワーアレンジメントとは別に、フラワーデザインという言葉がありますが、
花器、花材、異質物の組み合わせで、アレンジメントよりも、更に表現する幅を拡げた場合に使われることが多いようです。『お花の芸術』、つまり、『フラワーアート』とも重ねられます。

お花の和と洋、即ち、いけばなとアレンジメントの世界は、正反対のものではありませんので、
いけばなでも、デザインは、大切な要素です。

最近では、和と洋のデザインの嗜好性の境界が段々と近づきつつある傾向です。
包含図で現すとすれば、こんな感じでしょうか。
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段々と、和と洋のデザインの境界部分の重なりが、大きくなっているようです。


しかし、一つ確かに言えることは、500余年の歴史の中で綴られた日本のお花のデザインは、欧米の文化には、発生しえません。
日本の四季のある風土から、自然と培われ日本人独特の感性から得たデザイン、古人が練磨して積み上げたデザインは、今見ても、新鮮に思うことがしばしばあります。
また、欧米人をあっと驚かせたという場面も、知っています。

いつか、『花伝書』なるもののご紹介と共に、お話させていただこうと思います。

 
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by hoansan | 2007-07-21 16:42 | ★いけばな&レッスン

夏の立花~夏花材づくし

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先日の夏の立花との比較作品を生けました。

◆花材  : ススキ、キキョウ、ナルコ、美央柳(ビオ柳)、ヘリコニア、ナデシコ メリー 他
◆生け方の種類  : 除き真(のきじん) の正風体 立花(しょうふうたい りっか)

 ※まんなかの真が、直立ではなく、傾いているところが特徴です。


ススキは、風を感じさせる涼しげな花材ですが、枯れやすいため、馬油(ばあゆ)というクリーム状のものを塗って、長持ちさせます。

こういうのを生けるときは、やはり浴衣でもちょいと着ないとですかね?
ジーンズで2時間弱は、ちょっと、足がしびれましたわ・・・。おほほほ、、、。
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by hoansan | 2007-07-19 13:05 | ★いけばな&レッスン

2007年8月度のレッスン日

2007年8月度のレッスンのお知らせです。 
お盆休みのため、やや変動スケジュールとなっております。

<各回とも、お申込順MAX5名様までとさせていただきます>
 ① 8月4日  (土)  10:00~ 
 ② 8月4日  (土)  14:00~   
 ③ 8月9日  (木)  10:00~
 ④ 8月9日  (木)  14:00~
 ⑤ 8月23日 (木)  10:00~
 ⑥ 8月23日 (木)  14:00~
 ⑦ 8月25日 (土)  10:00~   
 ⑧ 8月25日 (土)  14:00~   


テーマ : 『食卓を彩るテーブルデコレーション』  
(花材・資材・レッスン料・お持ち帰りバッグ込み、3000円~3500円花材仕入れによる)


・ひと月に2回までレッスン可能です。2回目は、花材を変えてテーマの復習、
 もしくは、未受講レッスンの内容で行います。
・お申込み、キャンセルは、3日前までにお願い致します。
・別途、ご自宅用の『粋ないけばな』レッスンをご希望の方は、お知らせくださいませ。 

※ただいま、レッスンは、紹介制のみで行っております。
 レッスンのお問合せは、hoansan@gmail.com まで。
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by hoansan | 2007-07-18 00:02 | ★レッスンのお知らせ

また、地震が・・・

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また、地震が発生してしまいました。残念ながら、今回もかなり大きな被害のようです。


ふと、阪神大震災のこんな話を思い出しました。
復興準備中のさなか、ボランティア学生と被災者のおじさんとの会話。

「おじさん、元気出してくださいね。」
『わしに、どんな元気出せっちゅうねん…。家族もおらんようになったわ・・・。』
「すみません・・・・。」   (言葉にならず、涙ぐむボランティア学生)


それから、数日後。

「おじさん、こんなもの持って来て・・・、すみません・・・。」   (小さなお花を差し出すボランティア学生)
『ぁあああ~、この間のボランティアさんか…。 ありがと、ありがと。嬉しいわ、、、、。』   (思わず涙をこぼすおじさん)



本当は、この学生さんは、お花ではなくてジャガイモの一つでも持ってこんかい!と怒鳴られるかと思ったそうです。でも、どうしたら被災者のおじさんの心を少しでも癒せるかと、一生懸命に考えたのだそうです。

今、被災者の方々の仮宿泊施設のそばには、多くのお花が植えられていると聞きますが、
これがきっかけになったのかもしれません。


新潟中越地震の被災状況がまだまだはっきりしていない現在ですが、これ以上被害が拡がらないことを祈っています。
柏崎市のお知らせ、緊急物資等の案内はこちら → 
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by hoansan | 2007-07-17 14:21 | ★お花のある暮らし

美味しそうなマンゴーカラー

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東京では、7月13~16日が盂蘭盆です。
しかし、ニュースでは、明日にも関東に台風上陸などといっており、朝から雨が降りっぱなしです。雨続きの中、ここ数日は気温が下がり、夏風邪をひいたという方が、私の周りで3人もいます。

自分の周りの方には、とにかく常に元気でいて欲しいです。
どうぞ、ご先祖様、みんなのことを守っていてくださいまし。


さて、レッスンでは、ガラスのスクエア形の花器を使用しました。
夏の元気イメージのお花といえば、ヒマワリ。
その定番中の定番を、レモンエクレアというヒマワリでレッスンいたしました。

ガラスに入れるオアシスのカラーもヒマワリにに合わせて、あえて見せる白と黄色のセパレーツ。
黄色は、お水を含むとマンゴー色になるんですよ、奥さん!
フレッシュフルーツのようなイメージの作品が出来ました。
(ピンクに見えるカーネーションは、実はオレンジ色なんです。カメラテクが…あわわ、、)

今回、初めてオアシスに挿すという方もいらっしゃいましたが、いやはや、初めてとは思えない手さばき。一番早く出来上がり、ポイントももしっかり抑えて、飲み込みの速さにびっくり!
これからが楽しみです。


レッスンが終わったら、マンゴーカラーに刺激されて、すっかりお腹がぺこぺこ。
皆さんと美味しいものを食べにいきましょ、はい、そうしましょ♪
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by hoansan | 2007-07-14 17:59 | ★アレンジメント&レッスン

夏の立花~キキョウ

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この時期のお花屋さんでは、たくさんのトルコキキョウを見かけます。

最近では、定番の紫、白、ピンクのみならず、グリーン、ブラウンなど、かなり品種改良されてきています。また人気の八重咲きのものなどは、一瞬、これは、バラですか?っていうくらいに、とてもゴージャスなものまで出ています。
近年、着実に人気をあげているお花ではないかと思います。


で、ちょっと人と違うことが大好きな芳庵さんのいつも癖が、ニョキニョキニョキ、、、、。

写真は、日本で昔からあるキキョウを使った作品。
浴衣の柄などでも見かける、日本の夏の代表的なお花。
紫と白のコントラストを楽しんでみました。一重で、花びらも単純に星型5枚のみですよ。
たまには、こういうのもいいですね。

だけど、玉虫色っぽい黒の花器は、重いのなんのって…。枝ものの、南天(なんてん)があるから、一層大変ですわ…。製作時間、2時間。ふぅ~・・・でした。


  ◆生け方の種類   直ぐ真(すぐしん) の正風体 立花(しょうふうたい りっか)
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by hoansan | 2007-07-12 10:49 | ★いけばな&レッスン

りりしい…

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このガラスの花瓶、丸いフォルムなのに、なんだかとてもりりしく感じます。
知り合いの男性にも、これ花瓶ですか、かっこいいですね!と言わせたしろもの。

実は、友人からもらった誕生日プレゼント。
北陸に住んでいた学生時代の頃のことだから、いったい何年前のことでしょう?

当時から、センスのよかったその彼女は、私と同じく縁あって東京在住の人と結婚し、今はときどき、フラメンコの先生に変身します。
あまりに情熱的な踊りに、涙がこぼれそうになったこともありました・・・。
だって、フラメンコってみんな髪をひっつめるイメージがあったのに、あるとき、彼女はストレートの長い髪をふり降ろして、真っ赤な衣装で踊ったわけで・・・。
北陸から上京してきたもの同士、何が彼女をそのように多くの人々を魅了する姿に変えたのかと、私は想いめぐらさずにいられなかったっけ・・・。


この花瓶を見るたび、彼女と一緒にアルバイトしたことや、一緒にイベントサークルを作ったことなどを思い出します。
あの頃は、お互いの将来のことなど、何も想像つかなかったけど・・・。
この花瓶が、こんなに大切なものになることも・・・。
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by hoansan | 2007-07-11 11:56 | ★お花の器

夏ですから

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夏休みが近づいて、だんだんと、「お休みどうする?」の声が聞かれるようになりました。

海外旅行に行く方、帰省される方、お子さんと一緒に海や山へといろいろですが、
私の場合は、たいがい、近場でのんびりすることが多いです。

最近、表参道や青山界隈へのお散歩をすると、必ず新しいお店に遭遇するので、
ゆっくりとした時間を味わいがてら、洋服、雑貨屋などを覘きます。

実は、私はバブル経験者(年齢がばれますね )。たくさん無駄に洋服を買っていた頃と比べると今は、洋服への関心はすっかり薄れてしまいました。
むしろ、心が豊かになるもの、安らぎのある暮らしを求めて、街をさまよっている感じです。
特にこれといった目的がなくても、何かひとつ発見があれば、十分に楽しめる派なのです。


そんなわけで、気がつくと、もう何年も水着を着ておりません。
多分、今さら水着を着ると、主人がコスプレと勘違いします。

でも、海って、見ていてちっとも飽きないですね。
単純なので、CDの波の音だけでも、気分は浜辺のリゾート地です。
そして、単純なので、お部屋の中の貝殻モチーフだけでも、そこだけ南の小島なんです。

写真の貝殻は、夏のお花のアレンジメントの引き立て役に使えます。
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by hoansan | 2007-07-10 13:28 | ★お花のある暮らし

初心に却って

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ジメジメ暑いとすぐに疲れたぁ、暑いと言ってしまいます。
そこで、主人と一緒に、渋谷のセンター街の奥にある『駒方どぜう』に行ってまいりました。

うなぎや、どぜう(どじょう)は、夏にかかわらず、大好きな食事。
満足して帰る途中、ふと、初めて見るお花屋を発見。
いつもの癖で、ついつい、覘いてみたところ…。



とても、悲しい想いをしました。言葉にならないくらいです。どのお花も泣いているようでした…。

センター街という場所柄、人通りは大変多いので、呼ばなくてもお客さんが入ってくるのはわかりますが、それにしても…。


お花そのものがいかに綺麗であっても、そのお花が大切にされているか否かは、見ればすぐにわかってしまうと思うのです。
  どこかのお家に運ばれて、綺麗に咲きたい 
  誰かにプレゼントされて、喜ばせたい

残念ながら、どのお花もそんな表情は見せていませんでした。


このお花屋さんは、次回、どぜうを食べに行ったときに、まだ、あるかどうかはわかりません。
なんて書いたら、お店の方に怒られるかもしれませんが。

でも、そのことで、お花から人間が今感じること、いや、感じなければならないことは何なのか、改めて考えました。 
そして、人間は自然と共に生きてきたこと、植物に対する畏敬の念を忘れて、金銭主義に暴走してはいけないということを強く思ったのです。
お花は利用されるだけのものではありません。

お花で人間はどれだけ癒されてきたのか、初心に却って、いつも自然に対する感謝の気持ちを忘れたくないと思います。
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by hoansan | 2007-07-09 17:49 | ★お花の目線