お花人(おはなびと)

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この写真は、2年前のいけばな花展にて、同じいけばな池坊の先生にご指導頂いた、お弟子3人で大作を作成したものです。

たたみ2畳程の大きさがあります。
大きな古木を板に打ちつけ、青銅色で着色しているのは、荒れる川と岩石をイメージ。
前方に枝垂れ柳は、強く降り注ぐ雨。
それでも、岩陰から、強く咲こうとする、花たち。


これが、3人での最初で最後の作品となりました。
お1人は、仕事の事情で東京を離れることになり、もうお1人は、ご家族の介護のため、お花と向き合う時間がとれなくなってしまいました。おそらく、もう二度と3人が一緒になることはないでしょう。


しかし、いけばなを通じて知り合った3人には、お花以外でお会いすることは基本的にありませんでしたが、それ以上のつながりが残っていました。
距離が離れていても、今でも、お互いに連絡をとりあっています。
それは、お花に向き合っている時間が、単にお花を好き同士という以上に、意識無く何かをお互いに感じていたのです。気がつくと、お互いのことを信頼する気持ちが自然に生まれていたのだと思います。お花への思いやりは、人への思いやりにもつながっていくのです。

彼女達から何気にぽろっと出た言葉の数々、今でも私の心に大きく残っています。それらの言葉が大きな励みとなって、私は今もこうしてお花を続けています。とてもありがたいことです。


お花を生けるという行動は、心の奥深いところで何か響いているものがあります。
そうでなくては、正しいお花人(おはなびと)とは言えないんです、きっと・・・。
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by hoansan | 2008-01-20 09:49 | ★お花のある暮らし
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